expect_expectl

(PECL expect >= 0.1.0)

expect_expectlプロセスの出力がパターンに一致する・指定した時間が経過する・ あるいは EOF に達するのいずれかにあてはまるまで待ち続ける

説明

expect_expectl(resource $expect, array $cases, array &$match = ?): int

プロセスの出力がパターンに一致する・指定した時間が経過する・ あるいは EOF に達するのいずれかにあてはまるまで待ち続けます。

match を指定すると、検索結果がそこに保存されます。 一致した文字列が match[0] に保存され、 元のパターンの中の (括弧で囲まれた) 部分に一致する文字列が match[1]match[2]、 と順に、最大 match[9] まで (libexpect の制限です) 保存されます。

パラメータ

expect

事前に expect_popen() でオープンした Expect ストリーム。

cases

expect case の配列。個々の expect case は数値添字の配列で、 以下のような形式となります。

Expect Case の配列
添字 値の型 説明 必須かどうか デフォルト値
0 string ストリームからの出力との比較対象となるパターン。 yes  
1 mixed パターンに一致した場合にこの関数が返す値。 yes  
2 integer パターンの形式。 EXP_GLOBEXP_EXACT あるいは EXP_REGEXP のいずれかひとつです。 no EXP_GLOB

戻り値

一致したパターンに関連付けられた値を返します。

この関数の実行に失敗した場合は、 EXP_EOFEXP_TIMEOUT あるいは EXP_FULLBUFFER を返します。

変更履歴

バージョン 説明
PECL expect 0.2.1 バージョン 0.2.1 より前では、match パラメータに返されるのはマッチした文字列であり、 部分文字列の配列ではありませんでした。

例1 expect_expectl() の例

<?php
// ファイルをリモートホストにコピーします
ini_set("expect.timeout", 30);

$stream = fopen("expect://scp user@remotehost:/var/log/messages /home/user/messages.txt", "r");

$cases = array(
// array(パターン, パターンに一致した場合にこの関数が返す値)
array("password:", "asked for password"),
array(
"yes/no)?", "asked for yes/no")
);

while (
true) {
switch (
expect_expectl($stream, $cases)) {
case
"asked for password":
fwrite($stream, "my password\n");
break;
case
"asked for yes/no":
fwrite($stream, "yes\n");
break;
case
EXP_TIMEOUT:
case
EXP_EOF:
break
2; // switch 文だけではなく while ループも抜けます
default:
die(
"エラーが発生しました!");
}
}

fclose($stream);
?>
?>

参考

  • expect_popen() - Bourne シェル経由でコマンドを実行し、プロセスへの PTY ストリームをオープンする

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