array_udiff_uassoc

(PHP 5, PHP 7, PHP 8)

array_udiff_uassocデータと添字の比較にコールバック関数を用い、 追加された添字の確認を含めて配列の差を計算する

説明

array_udiff_uassoc(
    array $array,
    array ...$arrays,
    callable $value_compare_func,
    callable $key_compare_func
): array

データと添字の比較にコールバック関数を用い、 追加された添字の確認を含めて配列の差を計算します。

array_diff()array_udiff() と異なり、キーが比較に使用されることに注意してください。

パラメータ

array

最初の配列。

arrays

比較対象の配列。

value_compare_func

比較関数は、最初の引数と二番目の引数の比較結果を返します。最初の引数のほうが二番目の引数より大きい場合は正の整数を、二番目の引数と等しい場合はゼロを、そして二番目の引数より小さい場合は負の整数を返す必要があります。

callback(mixed $a, mixed $b): int
警告

float のような 非整数 を比較関数が返すと、その返り値を内部的に int にキャストして使います。 つまり、0.990.1 といった値は整数値 0 にキャストされ、 値が等しいとみなされます。

警告

ソートに使うコールバック関数は、任意の配列からの任意の値を、もともとの順番に関係なく、任意の順番で処理できなければいけません。なぜなら、個々の配列は、他の配列と比較する前に最初にソートされるからです。 サンプルコードは、以下のようになります:

<?php
$arrayA
= ["string", 1];
$arrayB = [["value" => 1]];
// $item1 と $item2 は "string", 1, ["value" => 1] のいずれでも構いません
$compareFunc = static function ($item1, $item2) {
$value1 = is_string($item1) ? strlen($item1) : (is_array($item1) ? $item1["value"] : $item1);
$value2 = is_string($item2) ? strlen($item2) : (is_array($item2) ? $item2["value"] : $item2);
return
$value1 <=> $value2;
};
?>

key_compare_func

キー(添字)の比較は、コールバック関数 key_compare_func で行われます。 array_udiff_assoc() では後者の比較が内部関数で 行われるという点で、この関数とは異なります。

戻り値

array から他の引数の配列の中に現れない全ての 値を含むarray を返します。

例1 array_udiff_uassoc() の例

<?php
class cr {
private
$priv_member;
function
__construct($val)
{
$this->priv_member = $val;
}

static function
comp_func_cr($a, $b)
{
if (
$a->priv_member === $b->priv_member) return 0;
return (
$a->priv_member > $b->priv_member)? 1:-1;
}

static function
comp_func_key($a, $b)
{
if (
$a === $b) return 0;
return (
$a > $b)? 1:-1;
}
}
$a = array("0.1" => new cr(9), "0.5" => new cr(12), 0 => new cr(23), 1=> new cr(4), 2 => new cr(-15),);
$b = array("0.2" => new cr(9), "0.5" => new cr(22), 0 => new cr(3), 1=> new cr(4), 2 => new cr(-15),);

$result = array_udiff_uassoc($a, $b, array("cr", "comp_func_cr"), array("cr", "comp_func_key"));
print_r($result);
?>

上の例の出力は以下となります。

Array
(
    [0.1] => cr Object
        (
            [priv_member:private] => 9
        )

    [0.5] => cr Object
        (
            [priv_member:private] => 12
        )

    [0] => cr Object
        (
            [priv_member:private] => 23
        )
)

上の例で、"1" => new cr(4) の組み合わせが両方の配列にあること、 そしてそれが関数の出力に含まれていないことが確認できます。 コールバック関数を 2 つ指定しなければならないことに注意してください。

注意

注意: この関数は n 次元配列の一つの次元しかチェックしないことに注意してください。 もちろん、array_udiff_uassoc($array1[0], $array2[0], "data_compare_func", "key_compare_func"); のようにすることでより深い次元でのチェックもできます。

参考

  • array_diff() - 配列の差を計算する
  • array_diff_assoc() - 追加された添字の確認を含めて配列の差を計算する
  • array_udiff() - データの比較にコールバック関数を用い、配列の差を計算する
  • array_udiff_assoc() - データの比較にコールバック関数を用い、 追加された添字の確認を含めて配列の差を計算する
  • array_intersect() - 配列の共通項を計算する
  • array_intersect_assoc() - 追加された添字の確認も含めて配列の共通項を確認する
  • array_uintersect() - データの比較にコールバック関数を用い、配列の共通項を計算する
  • array_uintersect_assoc() - データの比較にコールバック関数を用い、 追加された添字の確認も含めて配列の共通項を計算する
  • array_uintersect_uassoc() - データと添字の比較に個別のコールバック関数を用い、 追加された添字の確認も含めて配列の共通項を計算する

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